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君に熱視線゚
第2章 新校舎
… なえちん‥
それはやめて‥‥‥
苗の動作に引きながらも由美はこれからの新しい学園生活に胸をときめかせていた――
「でもさぁ、ここの理事長もすごいよね
昔の恩返しか何か知らないけど…借金背負った学校一つ買い取っちゃうんだから!!」
「うん、ほんとだょ!
ついでにウチの借金も肩代わりしてくれたらあたしはこの身を捧げてもいいね」
… いや、なえちん‥
それはいくらなんでも‥
由美は話題を借金からそらした
「でもさぁ、その理事長の孫って人にあたし早く会ってみたい!優しい人なんでしょ?」
「優しいっちゃ優しいかな…だってさ‥
“今日は君らはゲストで俺達はホストなんだから”
とか、言ってさぁこう‥
目をキラーン、なんてさせちゃってパスタ取り分けてくれたよ
背中に薔薇の花、背負ってたような感じ?」
「そうなの?やっぱりお金持ちって気取った人ばっかりなのかな…」
世話になったわりに苗はひどい 言いようだ
「でも、世話好きそうだったよ!持ち帰り詰めるのも手伝ってくれたし!!」
苗は自分が無理矢理、手伝わせたとは思っちゃいなかった‥