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君に熱視線゚
第17章 慕情

「あ、お店込んできたね!」


そう言って苗はうな重のご飯を一粒残らず片付けると席を立った


「苗ちょっと待てっ!!


俺が、全然食ってねぇだろがっ」




「‥」



晴樹はツユに浸かったうなぎサンを指さして叫んでいた。












「苗、次のパーキングでトイレ行くか?


──?‥‥苗?」


波乱含みの昼食を済ませ、高速道路を走っていた晴樹は苗に語り掛けたが返事がない


「スピー…zzz…」


「‥‥」

‥幸せなヤツだな‥



苗は安らかな眠りについていた‥


言いたい事言って腹いっぱい食って寝る‥
まさに、本能の赴くまま‥



晴樹の隣に居るからこそ味わえる‥


苗は晴樹に愛されてることに気づかなかった──



それも、今日で終わり‥





晴樹は自分の気持ちに気づいてくれない無邪気過ぎる苗の隣は堪えられない‥



人気の少ないサービスエリアで少し休憩しながら晴樹は苗の寝顔を眺めた‥‥‥



起きてても無邪気‥
眠ってても無邪気‥‥


晴樹はそっとティッシュで苗のヨダレを拭いてあげた‥


苗はぅ〜ん‥そぅいいながら晴樹の手を払い運転席を向いて寝返りをうつ‥

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