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君に熱視線゚
第2章 新校舎
「中ちゃん?だったよね。
君もこのクラスだったんだ?」
晴樹はそれだけ声をかけると群がる女豹を掻き分け立ち去っていった‥
「ご馳走‥‥由美っ
聞いた!?お昼ご馳走してくれるってっ…て、あれ?由美だいじょび?」
苗は放心状態の由美の赤ら顔の前をひらひらと手で扇ぐ
「ねえ、なえ‥ちん‥//‥王子様って‥‥ホントに居たんだね‥//」
「んぁ? なにが!?」
「ねぇ!あの人でしょ!?
結城先輩って‥!
…あたし…絶対頑張るっ」
由美は瞳をキラキラさせて夢追い人のように遠くを見つめ続けた…
そして、ここにも一人‥
… 晴樹サンからわざわざ会いにくるなんて‥
あたし一人では、お嬢軍団を押し退けることはできないから今朝、挨拶するだけでも苦労したのに──
中島の頭の中でソロバンが弾かれる‥
パチパチッ!‥パチーン!
… 苗に取り入った方が
絶対に近道だわ!!
中島は策が決まると苗の側まできて言った
「ねぇ苗‥お兄ぃも居ることだし‥あたしも明日お昼一緒にイイ?」
「いいんじゃなぃ?別に」
苗は勝手にOKしていた…
そして、そんな中島の企みに気づいた由美は中島にキッと視線を向ける…
────バチッ‡バチツ────
二人の間には高熱線が激しくぶつかり合い、戦いの火花を散らしていた‥