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君に熱視線゚
第21章 仁義!


「では、どうぞこちらの部屋です‥」



武はそう言い部屋の襖を開けると入り口で部屋の中に向かって頭を下げ、ここの主に声をかけた



「親父サン!

貴志サンをご案内致しました」


そう言って部屋に入る武の後から、貴志達も床につく程に頭を下げて顔を上げる。向かいには鬼頭組が勢力をつける前にこの世界を操っていた男の顔がそこにはあった

その名も鬼神の藤代‥

今でこそ歳を取り、自分の席を息子へと譲り隠居生活を静かに送っているが、それでも雰囲気から放たれるオーラは鋭いものがある









そして、その隣では鋭く険しい表情で自分を睨みつけてくる晴樹にカタカタ‥と脅え震える、お苗の姿が‥‥




「よく来てくれたな‥


まぁ、今回はうちの若い衆が迷惑をかけちまったが‥

そのお詫びと言ってはなんだが、宴の用意をさせてもらった‥‥

是非、受けてはもらえんか?


‥って‥‥ん?どうしたお苗?

何を脅えとるんだ?」



御大は自分の隣で楽しく料理をつつきながらお酌をしていた苗の、酒を注ぐ手が突然カタカタ‥と震えだしていることに気づき声をかけた





‥ひっ

兄さんが睨んでるっ
ごっつぅ睨んどるぅ!


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