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君に熱視線゚
第21章 仁義!
そう言いながら御大は肩を落とした──
今回の件。
以前から藤代組の御大は鬼頭組の総代、辰治にあることを頼んでいた‥‥
それは──
藤代組解散後の組員達の受け入れ先。
御大は自分の息子に藤代組の跡を継がせたことをとても後悔していたのだ‥‥
御大が隠居生活に入ったことで藤代組は途端に勢力が分散し衰え始めてしまったのだ──
知恵がなければ例え裏の世界でも生きては行けない‥
食うか食われるか‥‥‥
御大は息子同様、可愛い組員達の為に自ら食われることを選んでいた‥‥
このままバカ息子に任せたままではいずれ組は勝手に潰れてしまう──
そうなれば、今まで自分について来てくれた組員達を路頭に迷わせてしまう‥
御大はそれを考えた末、幹部達を集めて、解散の話しをしたのだが──
欲深い青木だけがそれを反対した‥
青木はバカ息子に取り入りいずれ藤代組を自分の物にしようと企んでいたのだ‥
御大が死んでしまえばバカ息子はどうにでも出来る‥
そう企んでいた矢先に起こった解散の話しだった‥