この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君に熱視線゚
第21章 仁義!
貴志に返され御大は再びソファに腰を下ろした‥
そして代わりに武が口を開く。
「今回は、この、ボンクラ共が青木の指示で勝手にやったこと‥‥
親父は俺達のことを思って今回の件も鬼頭の総代に頼み込んでたのに──」
「で、その青木はどうしたんだ?」
貴志の問いかけに周りは無言だった──
裏の世界‥‥‥
掟を破り上に歯向かえばそれなりの制裁が待っている──
貴志はそれ以上、青木に関して問いかけなかった‥
「青木にゃあ悪いことした‥‥‥
俺の息子をバカに育てたばっかりに‥
青木も巻き込まれたようなもんだ‥‥‥
結局は、俺が一番悪いんだ‥‥‥」
御大はボソリボソリと語り出す──
「いやっ!
親父は何一つ悪くはない!今回の件も組全体が納得して決めたこと!
それを青木のアホが欲にかられて若頭を丸め込もうとした結果がっ‥」
「だからっ!!
だからこそ‥俺が悪いんじゃねぇか!!」
自分をかばうように発言する武に御大は己を厳しく律する──
「息子をバカに育てたのは俺だ‥‥‥
アイツがバカじゃなきゃ今回のようなことも起きなかった‥‥」