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君に熱視線゚
第26章 夏休みの予定
「やっぱり夏目クンてキスが上手‥‥
ねぇ、合宿済んだら今度は二人でどっか行こうよ‥」
「‥‥‥‥
いいよ……帰ってきたら連絡するから…じゃ」
夏目はアキに別れを告げてバイクを走らせた‥
「ただいま‥」
「あらやだ、何?その辛気臭い顔は?」
「‥…っ…」
母親はおかえり‥の変わりにそんな言葉で夏目を出迎えた。
そして、部屋に行く夏目にもう一度声をかける‥
「口紅ついたままよ!
オカマみたいだから早く拭きなさいっ
明日から合宿だってのに何やってんだかったく…」
‥うるせー‥//
夏目は洗面の前に来ると鏡を覗き口を拭く‥
『辛気臭い』‥‥‥か‥
確かにな‥
原因は自分でもわかってる──
好きな娘に、自分で別れを告げて自分で勝手に落ち込んでるだけ‥
苗‥‥
お前は俺と別れてもなんてことないんだよな…
まぁ、たった2日間の恋人だったんだけど‥‥‥
苗──…っ…俺はッ
すごく辛いッ‥
早くイイ男になんなきゃな
そしたら、どんな奴のものでも取り返してやるからッ
絶対にッ!──
夏目は鏡に映った自分の目をじっと睨み据え、握った拳に力を込めていた……。