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君に熱視線゚
第27章 任務!
俺が縁切りすればアイツはすがってくる‥
じゃぁ毎回縁切りしなきゃアイツは「傍にいて」なんて言ってくれないってことか?
「はぁ‥‥」
今度は力のないため息が吐き出されていた‥
その頃、自宅に帰りついた苗は依頼主に写メつきのメールを送っていた‥
[題]
[姐さん‥苗は体を張って頑張ったょ!]
画像はもちろんブルーの歯ブラシ‥
「ところで母ちゃん!
父ちゃんは?」
日も暮れ夕食の準備をしながら姿の見えないオトンのことを苗は尋ねる
「今日は子供会の祭りの準備の最終日で打ち上げだって」
‥ムム…打ち上げ?
苗の脳裏を不安という文字が横切る──
‥タダ酒だと父ちゃん呑みすぎちゃうからな
何もしでかさなきゃいぃんだけど‥‥
「母ちゃん‥
だいじょびだょね?」
「そう願っておきましょ」
そして、その日の夜‥
我が家に満作が帰って来ることはなかった。。。
‥あれっ?おかしいな…
「村井!俺の歯ブラシ知らない?」
「いぇ‥」
結城宅では、夜な夜な晴樹の歯ブラシの捜索が行われていた‥