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君に熱視線゚
第28章 事件!
「──……っ…母ちゃん‥
父ちゃんはっ?…」
「………」
一夜明けて朝一番に尋ねてくる苗にオカンは静かに首を横に振る
‥まぁた、強制お泊まりコースかっ!?
「さっき子供会の会長サンに電話したら、夕べ1時過ぎには解散したって言ってたから‥‥」
「昨夜の1時!?……」
そして沈黙の田中家に一本の電話が鳴り響いた‥
ジリリリン
「きたっ…」
苗は慌てて電話を取りに行く!!
「はい!もすもすっ!!」
『…あの、田中サンのお宅でしょうか?
こちら小山田署の陣内ですが‥』
‥はぁ、やっぱり‥っ‥
電話は警察署からだった──
「陣内サンいつも迷惑かけてシミマセンっ!」
苗は電話口でペコペコ頭を下げている‥
どうやら満作は小山田署のお泊まり部屋の常連サンのようだった。
「今からすぐ迎えにいきますからっ」
『あの‥それがですね‥今回は迎えに来てもすぐお帰り頂けるか……実は──』
陣内署長は言葉を濁らせながら状況を説明した‥‥
「え?」
苗は署長からの説明を受け固まってしまっていた‥