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君に熱視線゚
第28章 事件!
「えぇっ
……───ッ窃盗!!?」
『『えぇーーっ…』』
苗の叫びに居間にいた家族全員が驚愕の声をあげる!
‥父ちゃん‥一体何盗んじゃったの!??
『まぁ、本人も反省してますしね…
我々も穏便にすませたいとこなんですが‥
相手方がちょっと気が収まらなくて‥‥』
「わ、わかりましたっ…とりあえずそちらに行きます‥」──チン!
苗は受話器を重く置くと居間から顔を覗かせる田中家一同を振り返る。
「‥‥‥‥ちょっと…行ってくるょ…。」
『『………』』
苗は電話の様子を聞きいっていた家族にそう伝えると足早に小山田署に向かった──
「はぁ──…っ…シミマセン!!
田中です!」
「あぁ、ご苦労様です。
こちらの部屋にお父さん居ますから‥」
陣内署長はそう言って急いで来た苗を調書室に案内する‥
そこには申し訳なさそうに肩を落とし小さくなった満作の姿が‥‥‥
「父ちゃん!!!
いくらウチが貧乏だからって何も盗みを働くなんてぇ!??
あたしゃそんな父ちゃんの子に生まれた覚えはないょっ!」
「う、うるせぇっ!
俺だって欲しくて盗った訳じゃねぇっ‥//‥」
満作は反抗していた。