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君に熱視線゚
第29章 恋慕
たった、一週間と少しではあったがこのあいだに夏目は随分男らしい身体つきになっていた‥
キレイに日焼けした褐色の肌に筋肉がバランスよく付いた身体は多分に生唾ものだろう‥
休憩時間になって夏目は携帯を手にとる。
合宿に入ってからアキから1日に何度も電話とメールが入っていた…
[練習どう?]
[ いい感じだよ]
[早く会いたいな]
[そうだね]
他愛もないこんな会話‥
ハートマークがうざい‥
別に付き合ってるわけでもない‥‥
ただ、断るのも面倒くさい‥‥‥
夏目は苗と知り合う前の元の男女関係の付き合い方を繰り返していた―――
‥苗‥
俺が大会に出て優勝したら、ちょっとは見直してくれるかな…
会いたい‥
忘れるなんてムリ‥
会えない間にもしかしたらアイツといい感じになってるかもな‥‥‥
――ッ!クソッ‥
ガシャン!!―――
夏目はやり場のない気持ちを金網のフェンスにぶつけた
苗―――ッ!
俺、頑張るからッ‥
だから、もう少し待ってて欲しいッ―――
誰のものにもならないでッ
誰にも‥
触れさせないでッ‥