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君に熱視線゚
第29章 恋慕

泊まる場所が確保できた晴樹は飛行機の予約を入れる、こちらももちろん国内線のビジネスクラス。
夏休み中、満員になるのは一般のエコノミーだけ。

飛行機は簡単に席を取ることができた。
晴樹は早速、旅行の準備を始める。

ネットで調べた地域情報には3万発の大花火大会と大きく宣伝されていた。


そのせいもあってか普段閑静な田舎町はこの時期になると県外からの観光客でごった返す。

晴樹は苗と二人きりでの花火を楽しみにしながらトランクに荷物を詰め始めた



正直、花火ごときでこんなに胸が浮かれるのも初めてだった―――

早く会いたい―――

今日でもう5日…



苗と会えない日をついついカウントする癖がついてしまった。


会いたくて胸が疼く‥


会えなくて胸が‥痛んだ…



抱きしめたい‥



キスしたい‥‥‥‥



会えない日々が続く程に、そんな想いだけが募っていく―――――





ほっとけば苗は簡単に俺から離れて行く‥



だから、ほっておけない‥


だから‥‥‥



結局は俺が追うしかないんだよな‥




いつになったら俺の方を振り向いてくれるんだ?




‥‥愚問だな…

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