この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君に熱視線゚
第30章 田舎
なんだ‥叔母さんとこか…
晴樹はホッと息をついた。そして、思いつめた表情を浮かべる‥
「苗‥お前さ…」
『うん?』
「俺に会いたいって‥
‥思わない?」
『‥‥?』
「全然、思わない?」
苗‥はっきりいって…
もう辛い‥
一方通行は辛すぎる‥ッ
『‥‥せっかく、こっち来てるんなら会いたいだけど‥兄さん用事があって来てるだょね?』
「‥‥‥
用はもう済んだよ。」
『え、じゃぁもう帰るだかね?』
「いや‥まだいる…
苗は明日は旅館の手伝い何時までするんだ?」
『夕方には終わるょ』
「夕方?
‥じゃぁ、夜は一緒に食事するか?ホテルのディナーご馳走するから‥」
『なぬ?ディナー!?
わかったょ!ところで兄さんどこのホテルに泊まってんの?‥‥‥うん‥‥何!?めちゃ高級ホテルじゃん!‥‥‥うん手伝いすんだら電話するから、じゃね!』――プツ
―ツ――‥
‥コイツは…っ
晴樹は相変わらず切れ方の早い苗からの電話を呆れながら眺めた‥それでも、嬉しさについつい顔がほころぶ‥