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君に熱視線゚
第3章 ランチ
“ いらっしゃいませ。”
レストランに着くとギャルソンが苗達を席まで案内する。
そこには優雅な物腰で苗達を迎える晴樹がいた――
…はぁ‥やっぱり洗練されてる‥‥
由美はそんな晴樹に目を細めた
そして、苗は晴樹を見るなり失礼をこく
「あっ兄さん!
今日も背中に花ぁ背負ってご機嫌だねぇ」
「…花?」
「あっ、
何でもないんです!
この子たまに意味わかんないから気にしないで下さい!!」
‥もなえちんたらっなんてことゆーの!?
由美は慌てて言った
「…花‥ね
……まぁ、いいや
じゃぁ、席に座って。」
…相変わらず突拍子もない発言するな…
とりあえず晴樹は手に大きめのトートーバックを下げた苗を気にしながら、席に座った苗達に“好きなもの選んで!”とメニューを勧めた…
苗は運ばれてきたものを食ししきりに感動している…そして、お目当てのパスタがきた瞬間、苗の表情が一気にほころんだ・・・
「──‥!ッ‥」
晴樹はその表情に息を呑む‥
たぶん…この時からかも知れない‥‥
苗を追う晴樹の瞳に特別な想いが重なり始めたのは‥‥
ただ、‥晴樹自身もその想いにまだ気づいちゃいなかった‥