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君に熱視線゚
第31章 幼なじみ
ぼやぼやしてたらまた、夏目みたいな奴に捕られちまう‥
目を放した隙に何かしでかすし‥
いっそのこと紐でも付けとくか?
なんとかして繋ぎ止めておきたい‥
なんとかして自分に振り向いて欲しい‥
全てが今までに経験したことのない感情‥
苗を束縛したくて‥
そして自分も苗に束縛されたい──
この俺が束縛されたいなんて思うなんてな‥
今までに晴樹は特定の彼女をもたなかった‥
前に一人の女と2、3度身体を重ねただけで束縛された経験が尾を引いている‥
それからは、一人に決めず、言い寄ってくる女は片っ端から手を付けた。
不特定で関係を持った方が周りも納得いくから‥
そんな、関係なら「どこで何してた!?」なんて責めてくることもない。
気持ちがない‥好きじゃないから全てが煩わしい‥
ただ、今ならその女達の気持ちもわかる‥
側に居ないだけで不安になる
何処にいて何してるのかも気になる‥
想われてるって自信がないから側においてないと――
‥不安で押し潰されそうに胸が痛む──
晴樹は胸の痛みを堪えるように目を強く閉じた‥