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君に熱視線゚
第32章 愛着
夏目はバイクに乗ると自分が以前、通った田中家を目指した
電話が無理なら始めからこうしときゃよかった!
会いたい‥苗っ
夏目は苗の家に着くと玄関口で声をかけた。
「苗ーーッ!!」
呼びかけて見たが返事がない
二階の窓は開いてる‥
留守ってことはないはず‥
もしかしてシカトとか?
なんか嫌な予感がする‥
やっぱ俺に会いたくないとか‥‥‥
夏目は二度目の呼びかけをしようと息を吸った
「おぃーすっ!
イエローじゃんか!久しぶりだな!?守備はどうだ?こっちは今、平和だぞっ
なんてったってぇ勘定ババアが居ないからな!!」
二階の窓からまくし立てたのはニャンだーマンレッドの陸、隊長だった
「よぉ‥久しぶり‥
留守って‥どこ行ったんだ?」
‥まさか、先輩とどっか行ったんじゃ‥‥‥
一抹の不安が頭をよぎる
「なんだ?イエロー知らなかったのか!?
姉ちゃん、夏休みはいつも田舎に帰るんだぜっ」
「田舎?」
‥あ!
そう言えばスポーツ大会の時にそんな事言ってたような
「ところで、イエロー何だか暇そうだな」
陸は何かを閃いたようにキラキラとした目で夏目に話かけている