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君に熱視線゚
第32章 愛着
晴樹は結局この日からホテルをキャンセルして民宿の離れにあるおばさんの家に泊まることになった。
あの日から苗の携帯に夏目からの連絡は入っていない‥‥‥
苗は仕事の間、携帯を持って歩かない‥
廊下の掃除や布団の始末に追われるため邪魔だからと携帯を晴樹に預けていた‥
晴樹はそのことに安堵しながら民宿の雑務をこなしていく。
晴樹は受付を任されていた‥
「あの兄さん来年も来てくれりゃ助かるのにねぇ」
晴樹を眺めながらおばちゃんはボヤく
波乗りの客が多い民宿で晴樹は女性客の人気者になっていた‥
「お兄さんいくつですかぁ?」
「?‥19です」
「ここはバイトですか♪?」
「いぇ‥手伝いですけど」
「えっ、じゃあ息子サン?」
「いぇ、親‥戚です。」
「じゃあ、いつもお手伝いされてるんですかっ?」
「ぅああぁ、この時期はいつもですねっ…」
「じゃあ、あたし来年もここ予約しよっ!」
「有り難うございます」
客なので晴樹もむげに払うことができない
聞かれることに丁寧に答えるしかなかった
おばちゃんはそんな晴樹を来年の客寄せにしようと目論んでいたのだ…