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君に熱視線゚
第35章 バカンス
―バタンッ!
「みんな忘れ物はないな?」
「ありませーん!」
‥元気いいなみんな‥
「よし。じゃ、車出して!」
晴樹の号令でバスはバカンス地に向けて走り出す。
今日は待ちに待った田中家ご招待バカンスツアー!!
大家族の田中家の為に貸し切りバスが用意され、出発したバスの中では苗の手作り弁当が振る舞われていた。
「兄さん!!
大学イモ作ったんだょっ
食べる!?」
「あぁ」
中は遠足状態だった
苗は後ろを振り返り、手作りの大学イモを差し出す。
晴樹の隣には由美‥そして苗の隣にはお爺が座っていた
『なんで、お爺も一緒に来るんだよ!?』
『当たり前じゃあ!!
わしが招待しとるんだから!
もちろん、わしは苗ちゃんの隣に座るからな!!』
『くっ…』
結城家を出る際に取り決めされたことだった…
そして晴樹の後ろに座っていた海がボソッと話しかける‥
「兄ちゃん‥後で席代わってくれよな」
「わかったよ」
バスの後部の方ではじいちゃん達のお茶会が始まり、満作は早速一人宴会をしている
「おう、
お前サンも飲むかい?」
満作は近くにいた村井に酒を勧めていた