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君に熱視線゚
第35章 バカンス
「あれは‥
あれは、‥っ‥あんたにッあんたに敵わないって思ったから‥っ‥でも、別れてからゆっくり考えてみたら間違えてたって‥
好きなのに何諦めてんだって思ったから‥」
夏目は晴樹をまっすぐ見据える
「俺、苗のこと諦めない‥諦めることできなかったからっ‥だから諦めないっ!」
「──‥っ」
二度目の宣戦布告をする夏目に晴樹は睨みをきかし、絞り出すように言葉を吐いた
「‥っ苗に‥近づくな‥」
‥近づいてほしくないッ
誰にも―――ッ
苗の傍にいるのは俺だっ
「あんたに言われる筋合いはない!!
‥‥‥どっちにしても今日一緒に遊ぶ約束してるから」
‥‥―――なに!?
「はっ!バカ言ってんなよ
お前、女連れじゃねぇかよっ!?」
夏目に絡みつくアキを見ながら晴樹は言った
「‥‥っ
こいつはなんも関係ねぇよ!!」
「ムッ…ひどい!
キスしたじゃん!?」
「あれはっ…」
夏目の否定に怒りながらアキはわめく
「フン‥やることやっといて何言ってんだお前?いちゃつくなら他でやれよな‥‥
陸、空!そんな奴らほっといて行くぞ。」
晴樹はその一言だけを残し立ち去っていった‥