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君に熱視線゚
第35章 バカンス
‥くそムカつく!!
『苗と遊ぶ約束してるから!!』
‥何が遊ぶ約束だ!!
なんであいつは―――ッ
苗はいつも俺をこんな気持ちにさせる!?
晴樹は自分の髪をくしゃっと鷲掴んだ
‥一緒に田舎で過ごしてせっかくいい雰囲気になれたと思ったのにッ
「兄ちゃん大丈夫か?具合悪そうだぜ?」
悲痛な表情のまま無言で歩く晴樹に陸達は声をかけた
「あぁ!兄さん!!
もう海に出てたの早いね」
「――!‥あぁ‥苗…」
丁度、更衣室の方から歩いて来た苗に出くわした
「兄さんちょっと待ってて。由美が仕込みに時間かかっちゃってるみたいでさ」
「仕込み?」
苗の言葉に疑問符を浮かべながら晴樹は苗を見つめた
苗は大判のバスタオルを肩にかけ、すっぽりと全身を覆っている。
「苗ごめんっ…
ちょっと時間かかちゃっ‥──!!‥//
結城先輩も待ってたんですか!?」
由美は苗と待っていた晴樹を見つけ真っ赤になった。
「うゎ、由美ねぇちゃんビキニだ!」
「あっ!
それが買った水着!?
可愛いじゃん、似合うね」
無理に笑顔を作り由美に微笑む。そして更衣室の前で二人を待っていた海は興奮していた