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君に熱視線゚
第35章 バカンス

苗に促され立ち上がる夏目は、肩を落としながら晴樹とすれ違い様にクスッ‥と含み笑いを溢した‥


「‥‥‥──ッ」



‥フフン、ざまーみろっ!
別にバレーに負けたって悔しかないねっ
俺の目的は苗と二人っきりで楽しむことなんだから!


落ち込むフリをする夏目の手を引き苗は海の方に向かい人混みに隠れてしまった──



「──…っ…」


なんだよそれ‥



「兄ちゃん!」

沸々と沸き起こる怒りを抑えながらうつ向く晴樹のケツを海が叩いた

「なんだ?‥‥」

「由美姉ちゃんなら俺に任せろよ」


「‥‥‥」

親指で自分を指差し海は言う

そぅ‥狙うは由美の唇!!


「女は海に来ると開放的になるっていうからな!」


「‥‥‥」


海は意味ありげに晴樹にウィンクをすると口笛を吹きながら由美の元へ行った


「なぁ兄ちゃんせっかく海に来たんだから、俺らも泳ごうぜ!!」

「あぁ、じゃあ‥向こうのプライベートビーチに行こう‥満作おじさん達も向こうに居るから‥
こっちは人が多くてごちゃごちゃしてるしな‥‥‥」

「なんだ?じゃあ姉ちゃん達も呼んでくるか?」


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