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君に熱視線゚
第4章 初夏
「うぅっ‥‥グスッ‥
兄たん‥せいふくがぁ‥」
…兄たん?
‥どうでもいいけど凄い顔だな‥‥
「直哉‥お前、ティッシュ持ってるか?」
直哉は返事の変わりに肩をすくめ、そして何かを思い出し立ち去ると戻ってきて手にしていた物は‥‥‥
トイレットペーパーだった
「サンキュ‥‥‥ティッシュより
こっちの方が拭きやすい」
晴樹はペーパーを手に取ると洪水のようにしたたる苗の鼻水をブシュブシュッと拭いてくれた
そしてもう一度問いかける晴樹に苗はシクシク泣きながら語り始めた…
「‥‥なるほどね‥ウチの夏服が欲しいと……
んで3年のこいつらが余分に持ってるんじゃないかって?‥」
晴樹は苗の言い分を聞いてお嬢に目配せした。
「あたし達も今年限りで着ないし余分にあるからあげても構わないけど‥‥
サイズがちょっと‥‥」
「たしかに‥‥」
納得する晴樹をよそに苗は再び“うぅっ”と涙を溜める‥
そぅ苗は、自分では
ぽっちゃりだと自覚しているが、周りから見ると…
ぽっちゃり×2.5‥だった
「‥‥わかった!苗っお前後でサイズを紙に書いてこい!ここの卒業生当たってみるから‥な!
だからもう泣くなよ 」