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君に熱視線゚
第36章 続 バカンス
網の上では黒鮑の地獄焼きが並べられていた‥
「苗ちゃん‥‥
晴樹は学校ではどうだね?」
紳士的な風貌の叔父様が苗に語り掛けてくる
「とってもおハレンチな学園生活を送ってるみたいです。」
「何言ってんだよお前っ」
毎度のことだが苗に悪気はない
苗の言動に晴樹は慌てていた
「うむ。ハレンチは我が家の血筋だ‥」
「…こらっ!‥//」
答えた主に晴樹は焦って怒った。
堂々と言って退ける彼は‥
結城財閥―現、代表取締役
結城 智晴‥
そう、晴樹のパパさんだった
「苗ちゃんはうちの晴樹をどう思うかね‥?」
‥‥──!!
突然、意味深な質問をする智晴の言葉に海鮮を焼いていた晴樹の手が止まった
「‥‥‥‥
とってもハレンチだと思います」
「なっ‥//
お前、他に言い方ねぇのかよ!?」
期待はしていなかった苗の答えに晴樹はキレるッ
「‥ぷッ」
「──!!
何、笑ってんだテメェ‥//」
「いぇべつにっ‥」
晴樹は眉をつり上げる
向かい側でホタテを焼きながら笑いを溢した夏目に、晴樹はバーベキューの鉄串を向け威嚇していた