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君に熱視線゚
第37章 学園祭
「あー、
たーけーちゃーん!!」
武の名前を叫びながら怪しげな装いの人物が駆け寄ってくる‥
「―――!?‥
‥お‥嬢?」
それは、もちろんフウテンの苗さんだった
「なんだそれ?
マシューのとこは風車でも売ってんのかよ?」
「違うよ!苗のとこは水飴煎餅とチョコバナナだってば」
貴志は苗の呼び名をマシュマロからマシューに省略して聞いていた‥
「じゃあそのハイカラな恰好はなんだ?」
「これ?これは
“寅さん
食い道楽へ行く”ってテーマでさ!」
「寅さんと食い道楽か!?そのマッチング自体がよくわかんねぇって
まぁ、いいや‥んじゃ、行くか?お前のクラスに!」
「ぁ、待って。先に兄さんのクラス行きたいだよ!いい?」
「晴樹の?別にどっちが先でもいいぜ。どうせ後から行くんだから。」
そして苗は極道コンビを連れて再び晴樹のクラスを目指す
「この恰好おかしい?」
「いや‥客寄せの呼び込みが目的なら利にかなってますよ。人目を引くことが第一条件ですから」
苗の質問に武はもっともらしい答えを返しす。
そして怪しげな三人組は校舎内で視線を浴びていた