この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君に熱視線゚
第37章 学園祭
間仕切りの奥からメイド服に着替えた苗がひょっこり顔を出す
肩下の切り揃えられた黒髪にレースのカチューシャが良く似合っていた
「お嬢‥本物のメイドさんみたいですよ‥///」
武が頬を染めながら言う。
「マジ可愛い!
苗、写真とろ!!‥//」
夏目はそう言って苗と肩をくんで写真を撮り、そして貴志達も記念にと写してもらっている。
「晴樹、お前も撮ってもらえよ!」
「え、あ、あぁ‥//」
苗の可愛さから目が放せない晴樹を貴志は肘でこづいた。
「じゃあ、もう少し寄って下さい!」
カメラを抱えた直哉の指示に従い苗は晴樹にぴったりと寄り添った
──!…苗‥//
苗の何気ない仕草に一瞬驚いたように晴樹は苗を見つめている──
トクン‥と少しずつ心臓の弾みが早くなり胸が甘く疼き出す‥
晴樹はそっと苗の肩に手を回して引き寄せた。
……クスッ
晴樹さんてば、好きでたまらないって顔だな‥
もうバレバレ‥
直哉は隠し撮りするかのように晴樹のその表情をカメラにこっそり収める‥
「じゃあ撮りますよ!
こっち向いて下さい!!」
そしてカメラの方を向いて微笑む二人めがけ、シャッターを押した‥‥