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君に熱視線゚
第38章 学園祭*付録

「ありがとう‥せっかく先輩が取ったんだから苗、一緒に行ってあげて‥」


由美はそうつけ加えた。


そう‥招待券ではないが、景品を揃える際に克也は由美とのデートようにチケットをちゃんと取ってある。そして夏目にも頼まれ、苗との分のチケットも‥
しっかりと用意していた。


‥兄さん‥‥


苗は晴樹の出て行った後を見つめ、手元に戻ってきたチケットを眺めた‥












「晴樹さん!!」


一年の校舎を出たすぐ脇で、壁に寄り掛り蹲るようにしてしゃがみ込む晴樹を見つけ、直哉は駆け寄る。
そして側に来た直哉に晴樹は、顔を伏せたまま尋ねた。


「直哉‥今の俺を見てどう思う‥」

「‥‥どうって‥


恋する赤面ボーイ?‥」

「───‥///」


耳まで真っ赤な晴樹に直哉はそう答えていた

「恋してるように見えるか?‥////」

「だって‥
そこまできたらバレバレでしょう?」


「だよな‥

普通、解るよな?‥//

でも、あいつは解んねぇんだよ‥最強に鈍ちんだからッッ!‥//」


「‥‥」


拗ねたように言葉を吐く晴樹に直哉はゴソッとポケットから取り出した物を渡した
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