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君に熱視線゚
第39章 海外からの来訪者


昼休み‥
廊下を歩く晴樹の手から
ポチポチと音がする‥


晴樹がメールを作成する音だった。


‥よし、送信っ‥と。












♪〜

「ん?」

‥あ、兄さんからだ‥


弁当を持って由美と二人で屋上へ向かう途中に苗の携帯に晴樹からのメールが届く。


〔ランチご馳走するからおいで〕


「‥‥」


本文ではなく題名の箇所に一言そう書かれている‥


‥携帯かければいいのに

苗はそう思いながら晴樹に電話をかけた‥


「あ、もすもす。
兄さん?苗、弁当があるだよ‥」

「―――‥


苗の弁当は俺が食うから‥」


電話に出た晴樹は一瞬の沈黙のあとにそう口を開く。そして続けて言う。


「待ってるからおいで。」

―プツ‥

晴樹はそう言って一方的に電話を切った‥

「‥‥」


苗は切れた携帯と弁当を交互に見つめる。

‥んーま、いっか!お弁当は無駄にならないし、久しぶりにあの学食も食べたいし!

「なえちん、どうしたの?」

そして、立ち止まる自分を振り返る由美に苗は言った

「兄さんがランチご馳走するって!
由美も行く?」


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