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君に熱視線゚
第39章 海外からの来訪者
「―――‥あたしは克也クンが待ってるから‥//」
「ぁ、それもそだね
じゃあ、あたしだけ行くよ!!んじゃ大ちゃんにもよろしく言ってね」
「あ、なえちん!
お弁当っ‥が‥」
弁当を持つ手を賑やかに振り回し、背を向ける苗に声をかけたが時すでに遅し‥
苗は鼻歌を歌いご機嫌に学食へ足を向けていた。
「あれ?苗は!?」
屋上に一人で現れた由美に夏目は尋ねた。
日曜日の学園祭も無事に終え、やっと一息つけるようになった夏目と克也はN校舎の屋上で毎日ランチをする約束をしていたのだ。
それなのに―――
‥くそっ!
また、邪魔されたっ
夏目は由美の説明を聞いて素直に腹を立てていた。
水泳の都大会が近いため、学園祭が終わってからはみっちりと練習のプログラムが組まれている。
従って、苗に会えるのはこのランチの時しか時間がとれない。
スポーツ大会の時以来、久しぶりに苗と屋上ランチタイムを昨日過ごしたばかりだったのに…
実は、昨日‥今日と同じように晴樹から苗にランチの誘いが来ていたのだ。