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君に熱視線゚
第39章 海外からの来訪者
だから、別に予定が中止になったって苗にとっては落ち込むことでもない‥
今日の約束を楽しみにしてたのは俺だけなんだから‥
晴樹はそう自分に言い聞かせながらきつく目を閉じた。
訳もわからず苛々してくる‥
すごい苦しいッッ
やりばのない想いが‥
切なさが晴樹の心を支配する
「苗っ‥なんで俺だけなんだ?
なんでッッ俺だけ苦しい!‥」
ベッドに腰掛けたまま震える手で顔を覆い弱々しく言葉を吐き出すッ
息が詰まって呼吸が思うようにできず晴樹は顔を歪め胸を抑え込む
深呼吸をしたくても胸が痛くて息を深く吸うことができなかった‥
♪〜
十時を過ぎていつも通りの休日を過ごす苗の携帯に電話がかかる。
‥あれ、大ちゃんだ。
着信を確認して苗は携帯を開いて電話にでていた。
「苗!今どこら辺?」
「‥‥?」
夏目の突然の問いかけに苗は戸惑いながら聞き返す
「大ちゃん‥何言ってるだかね?」
「何って
今日は先輩とUSJだろ?
今、どこら辺走ってんのかと思ってさ」
夏目は今日の予定がキャンセルになったことも知らずに電話を掛けてきていた。