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君に熱視線゚
第39章 海外からの来訪者
「悪い‥ちょっ‥と
用事が出来て‥
ごめんな‥
どうしても今日じゃないといけない用事だから‥っ」
いいながら、悔しさで言葉が詰った―――
約束してからずっと楽しみにしてたのにッ
ガキみたいに嬉しくて今朝だって早く目が覚めた‥
笑いながらチュロスを頬張る苗を想像したり、ターキーをかじり、口を汚す苗を世話する自分を想像したり‥
思い浮かべただけで笑みがこぼれたのにっ
今はどん底に落とされた気分だ‥っ
「ごめんな‥
今度埋め合わせするから。」
そんな晴樹の元気のない詫びる声に苗は明るく返してくる
「いいだよ兄さん!
今日しかできない用事ならしょうがないだからさっ
また、今度行けばいいよ!」
「‥‥そうだな‥
ごめんな。
用事すんだら電話するから‥あぁ‥じゃ。」
晴樹はもう一度詫びて電話を切る‥
そして、頭を抱え呟いた‥
「‥なんだ‥っ
ガッカリしてんのは俺だけか‥‥」
あまり落ち込んだ雰囲気のしない苗の受け答えに晴樹は胸が詰まっていた
しょうがない‥か。
苗は元々、行きたかった訳じゃない…
苗と二人で居たくて自分が誘ったんだから‥