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君に熱視線゚
第39章 海外からの来訪者
飛行場に着き国際線の出口で晴樹は知人の娘、リディ=クライムを待つ。
エンジントラブルの為に二時間程の遅れをとり、やっとリディの搭乗している便の到着を知らせるアナウンスが聞こえてきていた。
せっかくの苗とのデートが取り止めになり、晴樹はテンションの下がったまま待ち時間を潰していたコーヒーショップから腰を上げ、迎えのロビーに足を向ける。
無意識にため息をつきながら、晴樹は荷物を待つ人々の方を遠目で眺めリディを探した。
「ハイ!晴樹っ!!」
お互いに目を引く容貌の為に直ぐに目につく‥
サファイアの瞳にブロンドのストレートの髪。
モデルのような欧米人の少女は晴樹を見つけるなり流暢な日本語で話しかけ手を振っていた。
荷物の札を出口でチェックしてもらい少女は晴樹の元に駆け寄ると大胆なハグをする。
「元気だったか?半年の間に背が伸びたな。」
「成長期だもの!
晴樹は渋くなったわね」
「老けたってか?」
「違うわ、益々いい男になったって言ったの!」
互いにお似合いの美男美女。
14歳とは思えないスタイルで綺麗な日本語を話す少女はどうみても眉目秀麗な才女にしかみえなかった‥