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君に熱視線゚
第40章 心の変化

「うん!初めて行ったけど面白いだねっ
兄さんが行きたがるのわかる気がする!!」


──‥っ


明るく今日のデートの感想を述べ勘違いしたことを堂々と語る苗の言葉が晴樹の胸を突き刺さした


『‥そか‥よかったな』


‥苗

俺は別に‥そこに行きたかったわけじゃ‥
苗と一緒ならどこでもよかった‥


そう言ってやりたくても言えない‥
楽しそうに返事を返す苗の声が明るければ明るい程‥晴樹の心は暗い闇の沼地に沈んで行くかのようだった


「兄さんも今回は行けなかったけどさ、オカンが赤ちゃん産んだら今度はみんなで行こうよ!」


『みんな?!』


苗の発言に晴樹は一瞬目を見開く


『‥みんなで‥か?』

‥なんだ‥やっぱり‥

──っ‥やっぱりそうか‥

苗の無邪気なセリフを聞き晴樹は瞳を伏せて笑いを溢す

『クスッ‥あぁ‥そうだな‥

時間出来たら、みんなで行こうな‥』


無邪気過ぎる苗の言葉に晴樹は電話口で悲しい笑みを浮かべそう答えていた


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