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君に熱視線゚
第40章 心の変化
「別に俺は中途半端じゃ‥」
‥ただ、望みがないなら兄さんとして頼られるだけでも傍に居たいって思っただけ‥で‥
・・・―――‥‥//
‥思いっきり中途半端な男だな‥‥//
苗に言われた満作論理に晴樹は反論できず考え込みながら次第に落ち込んでいった
『わかったら明日、なに食べたい?』
「‥‥‥//」
苗に催促され晴樹は少し考える‥
そしてボソリと呟いた‥
「そぼろ‥//」
『‥ん?』
「そぼろが食べたい‥//
苗がこの間作ってきた弁当‥あれ、旨かった‥//」
そう、晴樹は苗の弁当で初めて鶏そぼろを食べて密かに感動していた‥
そぼろ弁当は、給料日前に少ないおかずを誤魔化す為に苗がよく使う手法だったのだ
甘辛く煮たそぼろと青菜の漬物、そして細かくほぐした炒り玉子‥三色の具材を見た目よく振り掛けたカラフルな弁当に晴樹は手を付け崩すことを躊躇した程だった‥
『わかった!
じゃあ明日はそぼろ弁当作るから楽しみにしててね』
「ああ‥//
楽しみにしてるから‥」
晴樹はそう返事を返し、切れた電話を確認して自分も携帯を閉じた