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君に熱視線゚
第40章 心の変化
「好きなら好きって言えない男は‥‥‥
やっぱりダメ男か?
おい!苗、そんな可愛い顔で笑ってないで何とか言ってみろっ‥//」
晴樹は携帯の中の小さな苗に語りかけた‥
「とに‥//
こっちはマジで苦しいのに笑ってんじゃねえよ‥」
‥ホントにお前はお気楽なヤツだな‥//
俺がどれだけ好きだか知らねえーだろ?
そこらの好きとは違うんだぞ!
簡単に好きなんて言えないくらい好きなんだよ!!
フラレるのが怖くて、
苗が離れて行くのが怖くて――――
だからこそ簡単に好きなんて言えないってのにッッ
晴樹は笑顔の苗を見つめながら唇を噛み締める
そしてその唇を解放し、震える声で囁いていた
「‥っ‥好きだっ‥」
‥なえ―――っ
溢れる消せない想いと画面の中の少女に恋焦がれる熱い瞳を隠すように晴樹の瞼がゆっくりと降りる‥
そして晴樹は熱を持ち震える唇を冷ますように、冷たい携帯画面に押し当てていた‥