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君に熱視線゚
第41章 心の変化(苗の異変)
「あ、来た来た!
兄さんこっち!!」
明くる日のランチ時‥
秋桜を眺められる屋上のベストポジションを確保した苗がN舎を訪れた晴樹を手招きしている。
そして、丸いテーブルにつくと苗は弁当を広げ晴樹に手渡した。
「お、サンキュー」
嬉しそうに弁当を受け取る晴樹を夏目は恨めし気にジトッと睨む‥
‥苗の奴!なんで先輩も誘うんだよ!?
約束した筈の屋上ランチも苗は来ないで晴樹と二人、学食で過ごした。そしてやっと来てくれたと思ってみれば今度は屋上に晴樹の登場‥
夏目にしてみれば面白くないことこの上ない‥
‥まぁ、
土曜日はデート出来たからよかったけどさ‥//
色々考える夏目の前で晴樹は苗にお粥の入っていたタッパーと海外からのお土産を渡した
「昨日はありがとな‥//
あとこれ。今、家に来てるお客が持ってきた土産‥」
「うわ、外国のお菓子じゃん!!」
何気に頬を染めながらタッパーを返す晴樹を眺め夏目は口を開いた‥
「‥昨日って?」
‥昨日何があったんだ?
「昨日、調子悪い“俺の為”に苗がわざわざ看病に来てくれたんだよ…な、苗!」
ボソっと言う夏目に晴樹が答えていた