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君に熱視線゚
第41章 心の変化(苗の異変)
「看‥病!?」
‥看病って‥
密かにショックを受ける夏目を見て、フフンと嫌味な笑みを晴樹は浮かべている‥
‥‥っ
‥この人の余裕の態度が気に入らないんだよな!
まぁ、看病ならしょうがないけどさっ
そんなムシャクシャする夏目に苗は何気に語った
「でも、看病しよって思ったけど兄さん居なかったんだよね
もう、具合は全然いいの?」
「‥‥えっ
あ、ああ‥まだ少し‥」
焦って答える晴樹に夏目も嫌味で返す
「なんだ?看病され損なったんだ?でもよかったですねえ。看病される程、具合悪くなくてっ
USJも行けなくてちょうど良かったかも知れないですよ」
「‥……っ」
言った後にわざとらしい笑みを浮かべ喧嘩を売る夏目に晴樹もキレながら睨みを効かす
‥まあた、始まっただよなんでこの二人は意味もないことでケンカするだかね?
火花を散らし合う二人を交互に見つめ苗は弁当を口に運んでいた‥
玉子焼きを捕り合ったり、海水浴上でムキになってビーチバレーをしたり‥
ことごとく小さな争いを繰り返す二人を苗は呆れながら見ている。
苗は自分が原因だなんてみじんにも思っていなかった‥