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君に熱視線゚
第41章 心の変化(苗の異変)
「──‥!?…なんで‥
こいつに遠慮することないって。もう、これだけ付き合ってやったんだから」
「うん。でも、大事なお客さんだし‥‥
一緒に見て回ってあげて」
……苗?
晴樹は尚も遠慮をし続ける苗にふと、疑問を抱く
「‥でも、そんな言ったって一人で帰るっ‥て‥
荷物はどうすんだよ」
‥あ、そう言えば買い物したやつがあったんだった‥
何だかいつもと違う感じの苗に気づきながら晴樹は口を出す
そして晴樹に言われ、苗は大量に購入した赤ちゃん用品があることを思い出していた
‥荷物か‥でも、もう帰りたい‥なんだかすごく帰りたいだょ‥
苗はためらいながら少し考える‥
そして覚悟を決めた
「たまには、リッチにタクシーにでも乗って帰るよっ」
「タクシー!??
‥お前が!?」
「うん‥。だから大丈夫だょ」
苗の言葉を聞いて晴樹は目を丸くした。
苗の口からタクシーに乗るなんて言葉を聞くとは思わなかった
‥そうまでして帰りたいのか?
ふとそう疑問に思う。
元気もないし、遠慮し過ぎでちょっと気にかかる‥