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君に熱視線゚
第41章 心の変化(苗の異変)
苗はそう思いながら風呂も入らずベッドに潜り込んだ‥
そして、枕に頭を沈めると布団で全部をすっぽりと覆い隠す
『晴樹!!』
───‥‥っ‥
静かな部屋で目を閉じるとリディの晴樹を呼ぶ声が頭に浮かんだ‥
そして苗は自分で気づかずにキュッと小さな唇を噛み締める
『苗の観たいやつにしようか!』
‥苗の観たい映画観るって約束したのに‥
いつも、苗を中心でお願いを聞いてくれていた晴樹だったのにリディが現れた途端、苗を差し置いてリディを優先し、そして苗の話しも聞かずリディに手を引かれ晴樹はリディの言うことを聞いて回った‥
「‥っ‥映画が‥
観たがっだのにぃ‥っ‥
‥ぅぅ‥グスっ
‥兄ざんのバがぁっ‥
ぅう、何だか気持ち悪いぃ‥」
布団をかぶって苗はズビズビと泣き出した
少し頭がボーっとするうえに胸もシクシク痛み出す
「苗のなんだがら‥
うぅっ‥
ぇぐっ‥苗のっ
苗の兄さんなんだがらッ‥
ふぅ、うえっ‥
‥ぅぅ‥兄さんのばが!!」
大事なお客なのはわかってる‥
それでも苗は、
なんとなく‥
我慢ができなかった‥