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君に熱視線゚
第43章 距離…

「そう!
右寄りと言うことは右脳。‥つまり、想像力を駆使してあれやこれやと思考を巡らしてる最中なんだ!

右脳を使って考えるってことは今までの姉ちゃんにはなかった!!

今までに姉ちゃんになかったこと‥‥と言えば?」


「恋──!」


「そう。
姉ちゃんは今まで恋について考えたことがない!!

それをたった今、必死で考えてんだよっ
オレらの声も聞こえないくらい集中してさ」


「なーるへそ。
そうだよな、言われてみれば‥これだけ勘定ババァって言ってんのに反撃してこないもんな」


そう、いつもなら何処にいても地獄耳で聞き取り背後から電マ攻撃を股間に仕掛けてくるのに今日は口を右寄りに尖らせブツブツと呟きを繰り返す‥

病院から戻り、居間に座り込んだまま微動だにしない態勢で‥
苗は考え込んでいた。


「相手は誰なんだろうな‥」

三つ子は声を揃え恋の病に悩む姉を見つめた


‥だって―――
だって兄さん忙しいからって‥
苗より‥お客さんが大事だからって・・・ぅぅ‥
苗よりあの娘のが大事だって!っ‥ぅぅッ
兄さんのバガ!!



晴樹はそんなこと、一言も言ってはいない


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