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君に熱視線゚
第43章 距離…
ただちょっと‥
苗は悲しかった。
いや。かなり、結構、だいぶ・・・悲しい
Aカップの胸の奥がシクシク痛みを増してくる‥
何故にこんな気持ちになるのだろうか?
何故にこんなに胸が痛むのだろうか‥
「うぅ‥兄さんいなきゃお持ち帰りもできないだよぅ‥ヒッグ‥ぐぇ‥
お持ち帰りできなぎゃっ‥ズビっ‥苗、ちんじゃう(死んじゃう)‥ッ‥」
くちゃくちゃに口を歪め畳に伏せておいおい泣きじゃくる姉を弟達は見つめている
「なんだ?恋に悩んでんじゃないみたいだぞ?」
「おかしいなっ、恋だと思ったんだけど‥」
「お持ち帰りできないとか叫んでたぞ」
・・・・
―――‥なに!!
お持ち帰りできない!?
陸達は苗の言葉を整理し、途端に青ざめた!
「姉ちゃんどゆうことだよそれ!?
お持ち帰りがなきゃ‥オレ達死んじゃうじゃんかよぉっ…ぅあーん!‥ぅぅッ‥グェっ‥」
泣き伏せる姉にまとわりつき泣き出す弟達‥
やっぱり血の繋がった姉弟だった‥
痛む胸は持ち帰りを断たれた故の痛みなのか?
恋心に気づかぬはある意味、鈍感苗の得意技と言った方がよいのだろうか