この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君に熱視線゚
第44章 恋の行方
プルル‥プルル‥プルル‥
‥・・・・
出ない‥だょ‥
苗は学校からの帰り道、とぼとぼと歩き携帯をいじる‥
久しぶりに歩いて帰る下校道を長く感じながら、苗はメールを打った
兄さんまだ、忙しいだかね(--)?
「何だよ今度は被りモノかよっ」
「一回でいいから被りたかったのよコレ」
晴樹の携帯が入ったジーンズはまだ脱ぎ捨てられたまま‥
リディは緑色‥
晴樹は橙色‥
二人が被った物はお尻の形に角(ツノ)のような触角が二本ついていた‥
「まぁだ、あのめがねっ娘がきたがやっ!」
リディはそんなセリフを喋っている‥
二人は『ニコちゃん星人』の被りモノをお召しになっていた
「この写真は撮らねぇからな俺はっ」
「もう、ケチ!」
晴樹はまだまだ忙しそうだ…。
‥むぅ‥‥
メールの返事も来ないだょ
家に帰り着いた苗。待てど暮らせど晴樹からの返事は一向に返ってこない。
苗は再びメールを打った。
ご機嫌麗しゅう。
苗です( ̄0 ̄)/
兄さんはいずこへ?
‥?
苗さん?
苗は村井宛てにメールを送ったようだった‥