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君に熱視線゚
第44章 恋の行方
「あっ!ここも行かなきゃ話になんないわっ」
独り言を呟きながら、アキバマップを片手にネットで調べたらしい、アキバの萌えショップを書きだしたメモを眺める金髪の少女‥
「・・・‥」
晴樹は首を傾げ前を向いた…
「まだ、着んのかよ」
「付き合ってくれるって言ったじゃないっ
あ、次はコレ!」
アキバにあるビル地下のアニコス専門店。
アニメキャラのコスプレと記念に写真も撮ってくれるお店。『アニショット』二人はそこに足を踏み入れていた‥
戦闘服を纏い、片目には三角の眼帯。顔半分を覆うマスクを晴樹は着けさせられている‥そして、リディはオレンジの忍者服を着込み頭にはヘッドギア。綺麗な顔にはねずみ男のようにヒゲが描かれていた
どうやら、今、人気の忍者アニメのスタイルらしい
「ねぇカカシ」
「誰がカカシだっ!
なんで俺が田んぼに立たなきゃならん!!」
晴樹はアニメに詳しくなかった‥
リディに付き合いあれこれと着替え続ける晴樹の私服は籠に入れられたまま。
その脱ぎ捨てられたジーンズのポケットでは携帯が密かに鳴りっぱなしでいた‥