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君に熱視線゚
第44章 恋の行方
「はい、まいど!
大丈夫かね、一人で持ちきる?」


「だい、じょびですッ‥」


苗はアキバに向かう途中、八百屋で寄り道をしていた‥

安い食材を見ると買っておかずにはいられない。
生まれながらにして貧乏故の性なのか?

苗は大根五本を提げ袋に持ち、アキバを目指す。


‥ひぃ、やっぱり重い


買うつもりのなかった予定外の大荷物に身体の重心を取られながら傾いて歩く‥


‥兄さん‥助けて‥


目指すは兄さんの元‥


何故にそんな重い物を持ってまで、晴樹の元へ行かねばならないのか?今の苗には考える余裕もなかった‥


‥ん?
あ、のりちゃんからだ。


ふと流れてくる携帯のメール着信音に気づく‥
メールには晴樹の居る場所と地図が明記されていた。苗は地図を確認すると直ちにその場所へ向かう‥



‥「アニショット」‥?兄さんここにいるのか‥よしっ!



苗はコスプレ専門店に足を踏み入れ晴樹を探した。




◇◇◇





「これだけ写真があれば十分だわ」

「そりゃそうだろ」


たくさんのコスプレ写真に満足したリディを連れて晴樹は同じビル内のカフェで一休みしていた。

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