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君に熱視線゚
第45章 恋の片道切符
シートにもたれていた体を晴樹は起こすとその身体は完全に苗に覆い被さる態勢だった
「嫌じゃなかった?」
「な‥なんのことだかねっ?」
苗の顔を覗き込み問い質す
「‥俺にキスされるのは嫌じゃない?」
「‥///」
シラをきった苗に晴樹はストレートに言葉を投げて質問を返す
「苗?…」
「ぅ、わ‥わかんないだょっ‥そんなこと!!‥//」
「わかんない?‥
…なんで?」
「な、なんでって──っ…」
「じゃあ‥ちゃんとしてみるか?」
「ぬぁ、またそんなおハレンチなこと言ってっ‥//」
「‥‥っ‥//
仕方ないだろ?‥//
いいよもう…ハレンチでもなんでも…」
晴樹は開き直った口調で返す
「‥もう、いい‥//
‥苗とキスしたい…」
「───は!!」
こじつける理由も何もない‥
素直に想いを言葉にした晴樹に苗は息を飲んだまま言葉を返すことができなかった…
「‥ぅあ//──…兄さっ
ダメっっ!!‥むっ///」
瞼を伏せゆっくりと覆い被さる晴樹の影に苗は全身がこわばる
軽く吸いつき離れる晴樹の唇‥
「ダメ?‥」
苗の発した言葉に晴樹は不安な顔を向けた。