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君に熱視線゚
第45章 恋の片道切符

いや、待て‥いつもこんな感じで最後にどんでん返しでやられてる…
手放しで喜んじゃいけない…
手放しで喜んじゃ‥‥//
そう思いながらも嬉しさだけが込み上げてくる
晴樹は緩みそうな表情をきゅっと引き締めた‥
「苗‥//
真っ赤で酢ダコみたいだぞ‥//」
「う、うるさいだよ!‥//」
微かに赤い顔の自分を棚に上げ、照れながらうつ向く苗の顔を覗き込む。
からかってる場合じゃないのに、ついつい悪戯心が出てしまう…
「苗‥」
再び呼び掛ける晴樹の視線から逃れるように苗は目を反らし顔を背ける
「苗‥‥」
「ふ‥ふーんだっ‥//」
「苗‥こっち向いて…」
「ヤだょ、兄さん直ぐ人をバカにするんだからっ!!‥//」
「しないよ‥
バカになんかしないから。」
優しく呼び掛ける晴樹に反抗しながら苗はそっぽを向く。
「‥‥‥‥」
「‥ん?」
優しい言葉を掛けたまま何も言わなくなった晴樹を不思議に思い苗はふと晴樹の方を振り向いた…
「……っ‥//////」
目が合い慌てる苗を、晴樹は嬉しそうに目を細め、優しい笑みを浮かべて見つめている‥

