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君に熱視線゚
第46章 恋の片道切符二枚組
晴樹の話を最後まで聞かず苗は再び泣き出した
‥‥なんで‥リディのことなんか気にしてんだよ?
「苗?‥‥」
「‥ぅぅ‥」
「ほら、こっち向け」
ぐじゅぐじゅと鼻をすする苗の顔を晴樹はティッシュで拭いてやる‥
相変わらず豪快な泣きっぷり‥
‥コイツはいつも妙なタイミングで笑かしてくれるな
「なんでそんなことで泣くんだよ?リディは自分の国に帰るだけだろ?
何が気に入らないんだ?」
「‥っ‥だっで‥」
「‥‥だってなんだよ?」
「だっでッ‥
‥苗のっ‥‥」
──?
「苗の兄さんだもっ!!」
──‥っ
「───‥
‥‥‥‥
・・・な‥/////」
‥‥なんだょそれ‥//‥
苗の口から出たセリフ‥。固まりながら呆気に取られる晴樹に苗は興奮しながら巻くしたてた
「兄さんは苗のなのッ‥
苗と一緒にいるの!!ぅうっ
苗と一緒にいなきゃ‥っ‥いけないだょっ‥ヒック‥」
苗は叫びながら大粒の涙を流した‥
──‥///‥
なんで‥‥‥
「な、んで‥‥」
晴樹は勢いに押されながら心のままに呟いた。
「なんでだよ…っ
なんで俺がお前のなんだよ!!‥//」