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君に熱視線゚
第46章 恋の片道切符二枚組
即答の晴樹にリディはぐっと喉を詰める。
「なんでよ!いいじゃない少しくらっ…」
「無理。」
…冗談じゃない
早く仕事を終わらせて日本に帰る。俺はそのつもりで向こうに行くんだから…
日本に帰ったらやりたいことがいっぱいあるっ
いっぱい…//
「やだ、何赤くなってんの?」
「うるさい!!…//」
にやける口元を隠し急に赤くなった晴樹にリディはツッコミを入れる。
…帰ったら、
また、日本に帰って来たら苗とゆっくり過ごす…//
いっぱい話をして
いっぱい苗の笑顔を眺めて…
いっぱい苗を抱きしめる。
…苗…//
両想いになったらなったで違う切なさが晴樹の心を支配していた…
人って不思議だな…
想いが伝われば十分。
そう思ってたのに…
手に入ったら入ったで、また次を望んでしまう。
どんどん溢れる出る欲…
叶えたい願いは次々に湧いてくる…
『もうちょっと一緒に居たい…』
……///…っ!
「はぁーーくそっ…//
俺だってもっと一緒にっ」
「……
晴樹どうしたの!?」
夕べの苗の言葉が頭に浮かび急に声に出して叫ぶ晴樹に驚き、村井とリディは目を見開いていた