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君に熱視線゚
第47章 。*゚。゚INニューヨーク゚。*゚。

「…では、こちらの書類にも目を通しておいてください。」

「ああ。」

…来年度の事業計画書…か。

村井に渡された書類の束を眺め、晴樹は冷えた肩を擦った。一息つきたくて会社を後にし、近くのコーヒーショップに腰を落ち着ける。

月は12月…

「さすがに本場だな…」

温かいコーヒーを飲みぽつりと呟く。寒い中、コートを着込んだ人々の表情もどことなく浮かれている、街はXmasモード一色。華やかに彩られていた。

ここは大都市NY。

晴樹が渡米して数週間が過ぎていた…

「昨日から学園も冬休みに入りましたね。」

「あぁ、苗からメールが入ってた…」


疲れきっている晴樹を気遣い話題をふる村井にそう応えて遠くを見つめた。
心なしか元気がない…

日本との時差が半日以上。朝と夜が真逆なために、中々苗とは電話で話ができない。
日にちズレで送られてくる苗からのメールを見ては時計を確認し、電話をすることを躊躇ってしまう…

“兄さん、みのりがさぁ…!”

たまに送られてくる苗の明るいメールは晴樹の唯一の楽しみになっていた。


…苗の声が聞きたい…


冷え込んだ街並みを足早に歩く人混みを眺め、晴樹は力ない溜め息を吐く。

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