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君に熱視線゚
第48章 X'masの夜に…
『兄さんや、食べきれないからコレ持ち帰ってもええだかねえ?』
『…それはいいけど、持ち帰ったことを忘れるんじゃないか?昨日みたいに?』
『ああ…そう言えば、昨日持ち帰った肉団子がまだ冷蔵庫にあっただねぇ
年とると忘れっぽくていやだょぶほほっ』
…・・・
「ぶっ…くくっ…」
…やばいっ、苗が起きるっ──
安眠する苗の頭上でつい吹き出してしまい、晴樹は笑いを堪える。
未来永劫…
つい、年老いた苗と自分を思い浮かべ、相変わらず交わす会話は持ち帰りが話題かとそう思った途端、腹がよじれてしまったのだった
苗の寝顔に晴樹はイメージでシワを描いてみる。
その瞬間たまらずに苗をぎゅっと抱き締めた
絶対に可愛い。
苗は、ばあちゃんになってもめちゃめちゃ可愛い…//
いくつになっても、こうやって苗を抱き締める自分を想像すると、なんだかすごく幸せだった…
いくつになっても…
ずっと──
「………」
晴樹は眠ってる苗の頭を抱え込み、おもむろに時計を確認した。
…今の時間なら‥
苗を起こさないようにベッドから離れる
そして携帯を手にしていた。