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君に熱視線゚
第49章 *。゚*゚。〜おまけ〜*゚。*゚。
夏目は花嫁姿の苗を見つめ微かに涙を滲ませる
…苗っ…
うぅっ…やっぱめちゃめちゃ可愛いっ…雪ん子みたいだ…
くっっ……
夏目は拳を握り締め涙を堪える
「苗…っ 俺、全然待てるから!!」
「はぃ?」
夏目の口からでた言葉に苗と同様、周りは疑問符を浮かべている
「苗!!…っ
バツイチなんて俺全然気にしなっ…ぶっ…」
興奮して言ってはならない言葉を放った夏目の口を克也は慌てて塞ぐ。そして夏目は部屋からズルズルと引きずられて行った
…バツイチ・・・
「そうだょね…
今は結婚が永久就職なんて時代じゃないし…
苗だっていつ無職になるか…」
不吉な言葉を残された控室…
苗はボソボソと呟く
「苗…
そろそろ行くぞ」
マリッジブルーの苗に晴樹は声を掛けた。赤い絨毯が敷かれた場所で入場の準備を整えた晴樹は、未だにうつ向いてブツブツと呟く苗を見つめている。
真っ白に塗られた水化粧の肌。小さな唇に紅いべにをさした苗は日本人形そのものだった…